アーカイブ: 2009年4月

アイヌ古式舞踊

作品紹介①
『アイヌ古式舞踊』の思い出
(UNESCO Masterpieces of the Oral and Intangible Heritage of Humanity)

小学生の時(昭和30年頃)、学校で「アイヌの舞踊団?」の公演があった。見て来た兄達の興奮はものすごく、見に行けなかった私を一人羨ませた。その感想は、異次元の世界に触れたようなものだったように記憶している。入場料を取って日本各地を廻っていたようだった。
初めて見たのは何処だったか記憶に無い。国立劇場だったか、ちゃんとした所の舞台だったのに、すごく「暗い踊り」のイメージだけが残っていた。
昭和58年、日本青年館で行われた「第32回全国民俗芸能大会」に静内町から『アイヌ舞踊』がやって来た。またあの暗い・・・というイメージを想像していたのだが全く違い、はつらつと楽しげに踊り観客からの惜しみない拍手で終了した。感動した私はもっと近くで踊り手達を見たいと思い、すぐに楽屋に行って見た。そこには在京の親戚らしき人達がすでに集結しており、アイヌ民族一色だった。舞台から戻ってきた踊り手達は、観客の暖かい拍手が本当に嬉しかったようだった。自分たちの文化に誇りを持って踊ったから観客にもそれが伝わったのではと私は理解している。
(聞いた所では、「静内」の町の中でもアイヌであることを隠して生活している人が多く、今回の出演は異例の出来事のようだった。ついでながら、この翌年、『アイヌ古式舞踊』が国指定無形民俗文化財に指定された。)
《木版画は、静内の古式舞踊からの作品》
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「こけし」の本

著者本 紹介⑤

私のきっからぼっこ
制作  伊藤 卓美
○木版手摺り  限定120部
○発行日    1985年7月26日
○発行者   伊藤 卓美
○サイズ      175x135x10 mm

私が高校生の頃、母は私達子供3人に「彼女が居ないようなので可哀想だから」と言ってお土産に『こけし』を買ってきた。母は、田舎(宮城県登米町)からの帰りに温泉に寄って来たようで一寸後ろめたさがあったのかも知れない。それが始まりで、我が家は東北に旅行した帰りは皆こけしを買って来るようになり、一目見て何処系統の誰の作かも分かるようになっていた。無地の木を見つけ、自分で顔を描きとぼけてこけしの中に紛れ込ませたりして遊んだりもした。一寸分かるようになるとすぐに解説したがる様に、・・・という気があったのか、当然のように『本』をも考えた。
自作の限定本がどうして何冊も出来たかと言うと、それには一石二丁の原理があった。一冊の本を作るのには大変な労力が必要だが、別の企画で作った版を利用して、『本』に仕立てれば容易に出来た。今回は、年賀状・暑中見舞いを『こけしシリーズ』で制作(約6年)、個展会場で葉書5枚セットで販売、まとめての『本』と、一石三丁となった。
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