私の小浜島スケッチ帳⑪

小浜島スケッチ⑩

さとうきび工場は刈り取りの季節だけ稼動しているとの事で、この時期は刈り取ったさとうきびを満載したトラックが盛んに出入りし、庭には刈り取ったさとうきびがうず高く積まれていた。建物に近づくと甘い黒砂糖の匂いがプーンと匂い、最初はいい匂いだと思ったのだが、ずっと嗅いでいると一寸しつこく感じるようになってきた。チョコレート工場の横を歩いていた時と同じ状況だった。

刈り取ったさとうきびを搾って煮詰めて固めるだけと言ったら失礼になるが、どの産地(島)も「うちの黒砂糖が一番おいしい」と自慢していた。固める為に「石灰」を入れると言っていたが本当だろうか。黒砂糖をかじった時その石灰はどうなっているのだろうか不思議だ。

島は、色々なところでブルトーザーが原野だった所を掘り起こし、さとうきび畑にしていた。補助金による事業で島にお金が入るというが、今でさえさとうきびの刈り取り労働に苦労しているというのにどうするつもりなのだろうか。

島の中央付近から南東のビルマ崎方向を眺めると正面に水田地帯が広がっており、よく見ると遠くのビルマ崎の方で何やら掘り返している。「ヤマハ」によるリゾート地の建設現場とのことだ。よそ者を入れたがらない排他的と言われていた小浜島だったが、リゾート地受け入れで今後どのように変って行くのだろうか。


さとうきび工場(照島糖業) ②びるま崎方向水田畑を望む

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  • 全日本郷土芸能協会 ニマ からのコメント: 展覧会案内
    "伊藤様、こんにちは! 先日の「北上・みちのく芸能まつり」でお会いした者です。 協会宛、個展のご案内を頂き、ありがとうございました! 民俗芸能好きのみなさまに知って頂きたいと思い、本日 当協会の..."
  • admin からのコメント: 張子の招き猫作りのイベント
    "SAYURIさんへ 12月10日・17日のPM2:30~子供教室で『張子の虎』を作りますので、その時一緒というのも良いです。 または、匠の会の中で、マイペースで「招き猫」を作る・・・という手もあります..."
  • admin からのコメント: 恵迪寮 春慕
    "北大の中を自転車で散策していたら、広い構内を走り回る自転車の数、芝生の上でバーベキューの用意をしている学生、いかにも教授らしい老紳士とのすれ違い。皆、自分達の場所をしっかりと持っている姿でした。しかる..."
  • 恵迪 3,59,31号 伊藤 からのコメント: 恵迪寮 春慕
    "伊藤様 こんな形で表現していただきありがとうございます。 友人から送られ、荷物をほどいたとたんに、当時の感慨が沸き起こってきました。 当時は、希望、疲労、喜び、興奮 野心...色々な感情の波の中..."

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個展案内

故郷の震災復興を願う

第17回 伊藤卓美木版画展

2011年9月14日~20日

新宿小田急百貨店美術サロン

東日本大震災の時、心の支えに歌われたのは童謡・唱歌でした。日本の歌故郷の歌を皆で口ずさめるようにと、歌留多に仕立てました。

また、被災地の故郷では鎮魂・復興への願いを込め郷土芸能が力強く復活・演じられて来ています。私の版画が少しでも故郷復興のエールになれば幸いです。

まだ予定ですが

(手摺り札でのかるた会・・17日・18日PM4:00から会場で)


post 東北大震災の郷土芸能 陸前高田のけんか七夕

作品紹介(7)

陸前高田の「けんか七夕」

もう30数年前になってしまうが、宮澤賢治研究会の仲間と「種山ヶ原」散策の帰りに陸前高田の『喧嘩七夕』を見に行った。町中の山車は「動く七夕」と言われ、七夕飾りを着けた山車をお囃子のリズムにのって引き回すものだが、川の向こう側の気仙地区は、山車をぶつけ合い、綱引きをし、勝敗をつける勇壮なものと聞いていたからだ。

山車をぶつけ合い綱引きをする形は秋田の「角館祭りの曳山ぶつけ」と同じで迫力があった。中心棒の大木を押しあうだけだと思っていたら、気がついたら周りで見ていた人達が皆、どこからか伸びて来た「綱」にしがみつき綱引きに参加していた。これからもっと盛り上がるという所で山車の上に乗っていた人が落ちて怪我をし、祭りは中止になってしまった。未練のあった私は2~3年後一人で訪ね、暑い夏の昼下がり、誰も居ない松原を歩き、たっぷり山車を追っ掛け廻した思い出が残っている。高い堤防があったという記憶も無かったので津波のニュースでは心配だった。

日本音楽財団が、東日本大震災への寄付金捻出の為、手持ちの『ストラディバリウス』をイギリスでオークションにかけ12億円の値がついたとのニュースを聞いた。『日本財団は収益の全額寄付を受けて復興基金を創設。地震や津波で被害を 受けた岩手県や宮城県の伝統芸能の支援などに充てる。』と書かれていたので、これは「郷土芸能」にではないかと心が弾んだ。詳しく調べてみたら、なんとその中に「陸前高田のけんか七夕へ」の文字を発見した。つい、財団の中に綱引きに参加した人が居たのだろうか?と思ってしまった位だ。洋楽系と思われる団体が、日本の伝統芸能(特に民俗芸能)に理解を示してくれた事は、そんな事は有り得ないと、勝手に思い込んでいた私にとって大きな驚きだった。ストラディバリウスは持っていない私に出来る事は・・・・、せめての版画制作となった。

作品「陸前高田のけんか七夕」


post 東北大震災被災地の郷土芸能 雄勝法印神楽

作品紹介(6)

雄勝法印神楽「大和の舞」

今は石巻市に統合されたが、以前の桃生郡雄勝町に伝わる「法印神楽」です。

法印神楽は、北上川下流近在で舞われており、石巻の中学校に赴任して来た本田安次先生が、「お神楽先生」と呼ばれる位に近郷近在の神楽を観て廻り、調べたという逸話のある神楽で、そこから「早池峰神楽」に繋がったと言われている。

雄勝は、女川の奥に位置し、向いにある島との関係から湾のような穏やかな海辺となっている。「雄勝硯」が有名で、その粘板岩の石を求めて何度か訪れた事がある地だ。牧山・寺崎・江島等の法印神楽を見た事があるが、雄勝が国の重要無形文化財に指定された為か、最近のイベントでは雄勝の神楽ばかりが舞われている。「舞台狭し」と云う表現があるが、宮城の神楽は舞台を飛び出し外でチャンチャンバラバラしたりで、その演舞は迫力満点である。今回の『東日本大震災』では、石巻市の災害状況が沢山報道されているが、牡鹿半島の奥の漁村の状況はほとんど映って来ていない。志津川・女川・長面・雄勝等の漁村の法印神楽は大丈夫だろうか。

作品「雄勝法印神楽 大和の舞」

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小浜島スケッチ帳 10

東日本大震災による「登米町」の国指定重要文化財被害

東日本大震災での版画制作『三陸の鬼達への願い』

展覧会情報(24)

展覧会情報(23)

木版画教室「匠の会」予定表 2011,2~4月