我が家に残っている『金唐革紙』の版木

金唐革紙(金革紙)⑥

我が家に残っている『金唐革紙』用の版木

我が家には今、『金唐革紙用版木』が2枚残っています。正式に言うと、壁紙用のロールでなく座布団用の四角い板の版木で、使われなくなった版木を利用してテーブルに仕立てたものでした。大人の目で見れば、立派な彫刻が入った贅沢なテーブルでしょうが、子供の頃の私にとっては、ごつごつした表面の為紅茶をこぼしたり、字が上手く書けない等の使いづらいやっかいなテーブルでした。中学生の時、伯父の家に遊びに行ったら、同じようなもっと小さいテーブルがあるのを発見しました。父の話では、何でも、大・中・小の三つあったそうで、父が中サイズを、小を伯父が貰って行ったようでした。その小は、私が結婚する時、お祝いに「これが欲しい」と言って貰って来たので、今、手元に2枚という事になる訳です。「大」が何処に行ったかは不明なので、何処かで偶然出会い、3枚揃ったら、一寸したドラマになるのではと思ったりしています。

明治の時代に、何に使ったのだろうと思案していた所、江戸時代の千代紙を収集している千葉惣次氏から「お茶席」用の敷物(座布団)に使ったのではとご教示戴いた。

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