招き猫の木版画

招き猫豪徳寺⑧

小田急新作展で『招き猫』の作品を発表

東京、新宿の小田急百貨店で2年に1度開催してきた「新作展」も、今年で16回。今回は、ユネスコの世界無形民俗文化遺産に『民俗芸能』が数多く指定されるのを記念しての企画がメインですが、その他に豪徳寺の『招き猫』をテーマのした作品も展示します。小田急からしたら『豪徳寺』は地元ですから。

「招福笑猫額」・・・かつては、豪徳寺の招き猫を「奉納」する場所に『招き猫の額』も奉納されていました(今は、招き猫だけが奉納されるように出来ています)。古き良き古型招き猫の形での額を版画で再現しました。

「招福笑猫」・・・今の猫は笑っていません。福を招くなら微笑んで招いてもらいたいと、常々思っていた所、大正時代の『古型招き猫』はちゃんと微笑んでいました。本来ならこの中に居る筈なのにと思い制作しました。

豪徳寺の奉納場所の中に「復元古型招き猫」をこのように参加させて貰ったのですが、一週間後には何処かに撤去されており、もう居ませんでした。

「招福仲間」・・・招き猫の手拭なるものがあり、ある方から頂きました。その中に、やっぱり「豪徳寺」のは入っていませんでした。『古型招き猫』なら違和感無く入っていたのではと思い、奉納場所にこんな猫達が飾られていたらどんなに良かっただろうと思い、作って見ました。

「招き猫千代紙」・・・『古型招き猫』を入れての「手拭」とはいきませんが、版画としては、「千代紙」なる物があります。作ってみたら「千代紙」では勿体ないと言う気持がよぎり、立派な作品に。

*左 招福笑猫額    右 招福仲間

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