『なつかしの歌かるた』の続編が出来ました

「なつかしの歌かるた」の続編が出来ました。

『童謡唱歌(50曲)の歌留多』は、木版手摺りで、既に完成。奥野かるた店から「印刷」の物が“なつかしの歌かるた”と云う名称で発売になっていました。

取り札が少なくなると、詠み手が歌い終わらない前に札が取られてしまうので、手摺りの続編(50 曲)を作ったのですが「印刷」は発売されませんでした。この度、私も参加しての「続なつかしの歌かるた」がようやく完成、発売されましたので報告迄。

これでようやく100枚でのかるた遊びが出来るようになったので、“施設を訪問してのかるた会”を始動させたいと思っています。

『 続 木版画 なつかしの歌かるた 』

制作   伊藤卓美

発売   奥野かるた店

製造  (株)北星社

定価   ¥ 2600

尚、私の方からでも“販売”しておりますので、お申し付けください。

 

“続”なつかしの歌かるたを制作して

前作の「なつかしの歌かるた《印刷版》」は平成23年12月に完成しました。平成元年に、次の世代に伝えたい歌をNHKが中心になって全国から応募、100曲を選定したものがありましたので、その中から50曲を選んでかるたに仕立てたものです。「いろは」でなく「歌詞」で札を取るようにしたのは、詠み手が歌えるので、皆で一緒に歌いながら取る事が出来ると思ったからでした。

驚いた事に、70代の人はほとんどの歌を知っていましたが、50代では50%、20代では20%台しか知っていなかったと云う事実でした。今の子供は一体どの位の歌を口ずさめるのでしょうか。せっかくの良い歌を子供に伝えたいと思っても「押しつけ」では逆効果でした。歌留多にしたら、札を取りたい一心で抵抗なく参加、歌を覚えてくれました。祖母が孫に詠んであげるという姿が理想です。

子供の頃口ずさんだ歌は、老人ホームでも好評でした。認知症になっていた人が、目を輝かせて歌い始めたと云う話や、年寄だからと座って参加していた人が、ある札になったら猛然とダッシュしたと云う逸話も聞いています。

皆で歌って盛り上がる歌留多は大好評でしたが、取る枚数が少なくなると、歌っている余裕なく札が取られてしまうという贅沢な欠点が見つかりました。まだまだ良い歌が沢山あるので、自分勝手の「続編を!」と作ったのがこの歌留多です。合わせて100枚でのかるた会は十分に歌えて盛会でした。

調べてみるとまだまだ良い歌が沢山残っていました。とりあえずの「続」ですが、せっかくなので、いつかは「続続」が出来る事をと思っています。

平成28年10月

木版画かるた制作者   伊藤卓美

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「続 なつかしの歌かるた」に入っている歌

 

青葉(あおば)の笛(ふえ)

あの町(まち)この町(まち)

あめふり

池(いけ)の鯉(こい)

一(いち)月(がつ)一(いち)日(じつ)

うさぎ

うさぎとかめ

牛若丸(うしわかまる)

美(うつく)しき天然(てんねん)

浦島(うらしま)太郎(たろう)

お江戸(えど)日本橋(にっぽんばし)

大きな古(ふる)時計(どけい)

おもちゃのマーチ

かえるの合唱(がっしょう)

案山子(かかし)

かたつむり

汽車(きしゃ)

金太郎(きんたろう)

金魚(きんぎょ)の昼寝(ひるね)

黄金虫(こがねむし)

故郷(こきょう)の廃家(はいか)

七里ガ浜(しちりがはま)の哀歌(あいか)

証(しょう)城(じょう)寺(じ)の狸(たぬき)囃子(はやし)

城ヶ島(じょうがしま)の雨(あめ)

すかんぽの咲(さ)く頃(ころ)

船頭(せんどう)さん

たなばたさま

月(つき)

鉄道(てつどう)唱歌(しょうか)

どこかで春(はる)が

どんぐりころころ

平城山(ならやま)

二宮(にのみや)金次郎(きんじろう)

野菊(のぎく)

羽衣(はごろも)

鳩(はと)

波浮(はぶ)の港(みなと)

はなさか爺(じい)さん

ペチカ

ひらいたひらいた

日(ひ)の丸(まる)の旗(はた)

浜辺(はまべ)の歌(うた)

村(むら)の鍛冶屋(かじや)

虫(むし)のこえ

ほたる来(こ)い

揺籃(ゆりかご)のうた

夕日(ゆうひ)

椰子(やし)の実(み)

宵待草(よいまちぐさ)