世田谷古型招福猫《豪徳寺古型招き猫を復元する》

招き猫⑦

私の古型招き猫をお買い上げいただいた方より、制作に至った経緯を書いた解説文があっいたほうが良いとの指摘を頂き、下記のような一文を同封することに致しました。参照まで。

私が育った世田谷梅ヶ丘の近くには「豪徳寺」があり、良く遊びに行き、かくれんぼや手つなぎ鬼、そしてまた池で釣りをして落ちそうになった思い出があります。招き猫のことは知っていましたが、子供だったからなのか「つまらない招き猫」と言う記憶しかなく興味も湧きませんでした。実際、『郷土玩具絵図』〈1981年〉という全国各地の郷土玩具を地図にした大きな版画を作ったときも地元の招き猫を入れようなどとは考えもしませんでした。
ある時、「日本郷土玩具事典」(西沢笛畝著1964刊)の中に『豪徳寺の招福猫』を発見(写真参照)、私の知っているものとは大違いで、愛嬌のある素朴で可愛い『郷土玩具』でした。記事には、「土製の小さくて可愛らしい白の招き猫である。豪徳寺で参詣土産として売られる」と書かれてありました。調べたところでは、大正頃まであったが後継者がおらず今のものに代わったらしいようでした。「昔はこんなに良い招き猫があった!」と豪徳寺近辺で「声」を発して見たのですが反応が無いので、これではだめだと実際の復元を試みた次第です。
本物は未だ見た事がないので、この写真が唯一の手がかりになっています。後ろ側・色・台座等、まだ判らないことだらけです。どこかで見かけた方は御一報ください。
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