小浜島スケッチ帳 9

小浜島スケッチ ⑧

道路に咲いている「雑草」もちょっと楽しい。葉っぱの一部が赤くなり、中央につぶつぶの小さな花が密集しているこの花は明らかに雑草なので、ちょっと一枝失敬しようと物色すると、赤色が薄いとか葉が欠けているとかで、中々いい枝が見つからない(だから「雑草」と云えばそれまでなのだが)。ポインセチアの原種のようなこの花は「ショウジョウソウ」であった。『猩々』=『赤』の草という意味で、ポインセチアの和名を「猩々木(しょうじょうぼく)」と言うから、やはり原種なのだろうか。傷を付けると白い液が出ること、葉の形が似ていること、花の形状などから見ると同じ種に思えるのだが、いったい「木」と「草」の違いはどの位の違いなのだろうか。温暖化のせいか、最近東京の各地で群生していると言う話を聞くが本当だろうか。

南の浜に行く途中の道端であざやかな黄色(朱色もあった)な花を見つけた。幅のある大きな葉が密集している中、茎がすっくと立っている姿は素朴なカンナに見えた。東京でのカンナのイメージは、「ケイトー」と共に真夏の暑苦しい季節の象徴のような気がしていたが、ここのは「はっきりしたスマートなカンナ」であった。図鑑で調べたら、「壇特(だんとく)」と、書いてあった。後日、シーボルトが秋田藩の絵師に描かせたという花の絵の展覧会で似ている花を見つけた。名前をみたら「タントク」となっていた。シーボルトは何処でこの花を見たのだろうか。

猩々草  ②壇特の花