気仙沼の梯子虎舞

作品紹介 ⑧

気仙沼の梯子虎舞

三陸沿岸には獅子舞のような「虎舞」がある。「雲は龍に従い、風は虎に従う」という故事に習い、稲荷明神の初午まつりでの火伏せの切願に虎舞を奉納したと云われている。

漁業の地である所から「航海安全」「大漁祈願」の意味も加わり宮城の県北から青森の太平洋側にかけて多く舞われている。

気仙沼地区は特に盛んで、港祭りでは、「虎舞」と「打ち囃子」が港の道路を閉鎖して大々的に演じられていた。三階に届きそうな長い梯子の上に登り曲芸する組があるのは「出初(でぞめ)式」・「太(だい)神楽」の影響なのだろうか。お囃子の太鼓は、大きな太鼓と小さい太鼓が沢山入りスケールが大きく虎が勇壮に見え「宮城県」的で私は好きだ。

作品「気仙沼の梯子虎舞」