木版画 作品紹介 18 赤とんぼ
(3) 赤とんぼ 【童謡】(1) 大正10年 三木露風作詞 山田耕筰作曲
夕やけ小やけの赤とんぼ(負われて見たのは いつの日か
三木露風が大正10年に、故郷兵庫県竜野町で過ごした子供の頃の郷愁を基に作ったと言われ、昭和2年に山田耕筰が曲をつけた。「十五でねえやは嫁に行き」とは、姉が十五歳で嫁に行ったと解釈していたのだが、実は、「露風が十五歳の時に子守役の女性が嫁に行った」という事を後で知った。
二学期が始まり、台風の余波で校庭に水溜りが出来ると、沢山の赤とんぼが卵を産みにやって来たので追っかけまわした思い出が。自然の中では、蔵王の頂上から山形側に下山途中、沢山の赤とんぼに遭遇。里のものと思っていたので、不思議だった。私は竿の先に停まっているトンボを素手で取るのが得意だった。逃げられない範囲で正面から人差し指でゆっくりとぐるぐると円を描きながら接近、少しづつ円を小さくスピードを速める。あわてないでじっくりと廻していると、トンボは“目を回した”と首を廻す仕草をしだす。これで大丈夫、あとは軽くホイと摘めば良いのである。