早春賦  日本の歌故郷の歌かるた より (作品紹介37

(22) 早春賦     【唱歌】 大正2年  吉丸一昌   中田  章 作曲

    春は名のみの 風の寒さや(谷の鶯 歌は思えど

尋常小学唱歌の作詞委員であった「吉丸一昌」が長野県安曇野を旅した時の遅い春を待ち侘びる思いを詩にしたと言われている。春を感じるようになってから、一寸冷たい風が吹いたりすると自然にこの歌を口さんでしまうのは、「もう春はそこに来ている」と自分に言い聞かせていたのだと思う。