金唐革紙 情報

金唐革紙

金唐革紙用の版木の仕様で作られた「花瓶」

 

従姉から、「家に金唐革の花瓶のようなものがある」という話を聞いた。

不思議な話なので、とりあえず写真を欲しいと連絡していたら、個展会場に写真を持参してくれた。三角形の角の丸い筒で、彫りの模様は明らかに金唐革だった。

私の所に、金唐革用の版木の彫り師が作った「お盆」がある(次回に紹介します)。

母から聞いた話では、金唐革の商売を辞めたあと、まだ家に居た若い彫り師が彫った物との事だった。これは普通の浮彫で、従姉の方は、金唐革用の逆彫りそのままのようだった。一度じっくり調べて見たいと思っている。

金唐革の事業を辞めた後、家に居た彫り師の職人が、暇だったからか、世話になりっぱなしでは肩身が狭いと作ったものか、新しい仕事を求めての創作作品では?と推測した。面白い事に、共通点は、「嫁」が持っていたと云う事です。二人とも、姑から貰ったものだったのでしょうか。