2014年7月5日 : 作品紹介, 東京江戸百景
『東京江戸百景』の内 「亀戸天神の藤」
広重の『江戸百景』の中で一番有名ではと思われる作品に、この「亀戸天神の藤」があります。“名所と花 ”を考えると亀戸には「梅」もありますが、ここでは他に譲るとしてやはり亀戸と云ったら『藤』でしょう。
学生時代、この広重の版画を見た友達が、「亀戸天神に行って見たい」と云い出し驚いた事がありました。百年以上前の絵を見て、言ってみたいと思わせるとは、画家にとっては嬉しいかぎりです。
当然私には、これに負けない版画を作らなければいけないと云うプレッシャーの中での制作となりました。