版画制作のきっかけ①・・・・・・「棟方志功」氏との出会い

DSCN5597「 棟方志功」氏との出会い
版画制作のきっかけとなった話としては、①馬淵聖氏から父に届いた「年賀状」を兄と取り合った経緯。②宮沢賢治研究会での“版画配布”での喜び。③「民俗芸能」を版画の形で残したい。等を書いて来ましたが、他に大きな影響を与えてくれた先輩作家が3名おりました。
一人目が棟方志功氏です。高校の時、岡山の友人と倉敷民芸館に行き、そこで「釈迦十大弟子」「大和しうるわし」に出会い、その力強さに圧倒されこういう作品を作りたいと思うようになりました。東京の近い所に「民芸館」があったのも知らず、岡山に行く度に倉敷民芸館で棟方志功の作品に会いに行ってました。
実際に本人と出会ったのは昭和45年頃、「白木屋百貨店」で開催されていた「棟方志功版画展」を見に行った時でした。出会ったと云う程ではなく、作家が“偶然会場にいらした”と云うことで、作品が買えなかったので画集を購入、見開きの所にサインをしてもらったという程度でした。名前か文字を入れるか?との問いに、「署名だけで良いです」と答えたら、何か嬉しそうにこちらを見たのを覚えています。近いうちに作品を買いたいと思っていたら、文化勲章の受賞となって、〇一つ価格が上がってしまい、諦めてしまいました。

後に日版会(日本版画会)に入会したら、棟方志功氏が中心になって出来た会だったので、古い会員の人達から棟方志功氏の昔の話を沢山聞くことが出来ました。

 

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