伊藤悌三遺作展 ②

伊藤悌三遺作展

②母をモデルにした「座像」で、昭和22年の『新樹会』の第一回展出品作で座像す。『新樹会』と云う名前を子供の頃よく聞いていて“真珠”だと思っていました。新しい芽になるべく、制作に励んでいた光風会の若手作家のグループの雰囲気が伝わって来るようですが・・・・・。「一寸○○の所に行ってくる」と云って、自転車でぶらッと出掛けたので、内緒につけて行った思い出がありました。世田谷には、“絵・彫刻などの仲間”が沢山住んでいました。今の「高級住宅地」というイメージではなく、郊外の安い土地を求めての結果で、あいつが「豪徳寺」だから僕は「経堂」にしたというように、塩梅よく分散して移り住んで行った様です。(兄等は中学校で絵描きの子が4人も一緒だったとか。)練馬の「芸術村?」から巣立って行った昭和10年代の話です。

 

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