東京江戸百景(11) 矢切の渡し

東京江戸百景(11) 『 矢切の渡し 』

 

柴又の帝釈天の裏に抜けると、江戸川の土手にぶつかる。そこは、「男はつらいよ」に出て来る河原・グランド・土手の道が広がり、そこから対岸に渡れる「矢切の渡し」がある。、渡った所は、伊藤佐千夫の「野菊の墓」で有名な矢切(やきり)で下手遠方に里見の城跡を望む市川と松戸の中間に位置する。かつては東京にも沢山あった「渡し」も、今ではここしか残っていない。勝手ながら隅田川の蒸気船を経営していた血筋からすると、ずっと残して戴きたいと思う。