GoodsPress 誌2014年1月号に「男の年賀状」掲載
11月に入ってから「Goods Press」という雑誌の編集の方より「男の年賀状」というテーマでの木版画制作の依頼がありました。(早い所では春先からという時代に・・・・)
お会いして雑誌を見たら、当方には全く読む所の無い縁の遠い雑誌でした。40~50代の男性向けのファッション・趣味・遊び等を幅広く紹介していて、発刊からもう20数年も経つとの事。版画教室の男性陣に見せた所、私と同じく「読む所が無い」と否定する人ばかりと思いきや、面白いと云う人と半々であった。
面白いと云うお洒落な老紳士は「この本は、読むのではなく見る本ですよ。現に私はこの商品を持っています」との話。他には、やはり掲載されているお洒落な高級自転車を持っている人もいた。
どうやら、ファッション・お洒落等を忘れてしまった人と、ちゃんと持っている人の違いだったらしい。ひょっとしたら、忘れてしまった人の事を「老人」というのかもしれないと思ってあわてた。
「男の版画」とは何ぞや、と聞いてみると、要は「簡単に出来る味のある賀状」らしく、比較的簡単な2版摺りを勧めた所、もっと簡単なのは無いかという。それではと、一番簡単なのを具体的に説明していたら、結局その場でカメラ撮影を加えての1時間弱の実演となってしまった。我ながら驚くべき男の版画であった。
今、読む所が無い掲載誌を見ながら「老人」にはなりたくないと思っている私です。