木版画 作品紹介 16 青い眼の人形
NO479 青い眼の人形 ・NO495-1日本の歌故郷の歌より(青い眼の人形)
(1) 青い目の人形 【童謡】(42) 大正10年 野口雨情 作詞 本居長世 作曲
青い眼をしたお人形は(アメリカ生まれの セルロイド ・・・・・
大正10年野口雨情は、アメリカからのセルロイド製の人形(キューピーと思われる)に想いをはせ、この詩を書いた。昭和2年、日米友好の使者としてアメリカから贈られて来た12000体の人形達が、この歌のイメージにぴったりなので‘青い目の人形’と呼ばれたという。不幸な戦争を経ての人形達の歴史は重い。
西洋人形というと、「ジュノー 」等の目がぱっちりしたフランス人形が有名だが、ここでは、素朴な手造りの味を大切にしたいと思った。実際は、古いフランス人形をモデルにアメリカの素朴さを加えた図柄にした。「青い眼」では、7年前にオハイオ州の大学で木版画の講習をした時、驚くほど目の青い美人の画学生に会い、見とれてしまった思い出がある。