駒場みやげ より
作品紹介 10-⑥
河野書店
この絵葉書の制作のきっかけが「河野書店」だったから入れた訳ではない。とても古書店とは思えない感じの良い店で、お茶でも飲めたら最高だと思ってしまう。文化の発信地として申し分ないという評価からだ。絵葉書に加えた事に対し、書店の方では謙遜しきりなのですが、作るのは私なので、独断で選んだ訳だ。
ご主人の洋書と奥様の童話・料理本がメインだと思うが、色々な専門分野の先生が出入りするので、かなりの知識がないと仕事にならないだろう。私の版画も少し置かせてもらったが、何故か全く店に似合わない。妻(服部まき子)のエッチングがぴったり合うのは、洋風の、洒落た遊び心・夢のある銅版画が似合うからだろうか。従って、私の版画は、宮澤賢治関連と、駒場みやげだけとりあえず置かせて貰っている。