木版画 作品紹介 23 朧月夜

(8) 朧月夜  【唱歌】(4) 大正3年   高野辰之 作詞   岡野貞一 作曲

菜の花畠に(入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし

大正3年の尋常小学唱歌に掲載、岡野と高野の詞曲コンビで生まれた唱歌の一つ。朧月夜とは、春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を指す季語となっており、気象的には巻層雲・高層雲などの薄い雲などによって月がぼんやり覆われている状態で、天気が崩れる兆しとも云われていた。最近の説では「黄砂の影響による」と云うのも有り、一寸夢を無くす。