箱根八里 (日本の歌故郷の歌かるた より
(35) 箱根八里 【歌曲】 明治34年 鳥居 忱 作詞 滝 廉太郎 作曲
箱根の山は 天下の険(函谷関も 物ならず
箱根は、小田原から4里、三島から4里で8里と云われる。一番が昔の箱根、二番が今の箱根と、副題が付けられており、中国の故事・古典に由来する言葉が沢山盛り込められているので、現代人には難解である。この険しいイメージの箱根は、やはり広重の「箱根」であろう。広重が実際何処から絵を描いたのだろうかと、旧街道のそれらしい所を散策した思い出がある。
浮世絵の“主版”を使う技法でなく、面で表現する方法で色の重ねを使って少ない版数で出来ないかという興味から、小さなかるたの札で試した所、意外と上手く出来た(右の作品)。そこで、あと2版くらい増やして、さらなる“浮世絵的効果”を狙ってみたのが、左の作品だった。