『伝えたい日本の歌故郷の歌かるた』の続編について

平成22年9月、「伝えたい日本の歌故郷の歌かるた」は、完成しました。平成元年に、次の世代に伝えたい歌をNHKが中心になって全国から応募、100曲を選定したものがありましたので、その中から50曲を選んでかるたに仕立てたものです。「いろは」でなく「歌詞」で札を取るようにしたのは、曲を付けて詠めるので、皆で一緒に歌いながら取る事が出来ると思ったからです。知らなかった歌も知っている歌になりました。

皆で歌って盛り上がるかるたは大好評でしたが、取る枚数が少なくなると、歌っている余裕なく札が取られてしまうという贅沢な欠点が見つかりました。また、かるた制作の時点で、自分の好きな歌のいくつかがベスト100の中に入っていない事に気がついていました。“なぜ、あの歌が入っていないのだ”と云う不満も燻ぶっていたので、まだまだいい歌が沢山あるのにと、自分勝手な「第ニ集」を思いつきました。合わせて100枚になると云うのも魅力でした。結果、著作権切れの古い歌・絵になりやすい歌、私の思い出深い歌等からの50枚となりました。尚、文字札は、版画にすると文字数が制限され、詠み手がその先を知らないと困るのではと、とりあえずの“手書き”となりました。

調べてみるとまだまだいい作品が沢山残っています。とりあえずの「続」ですが、そのうちに「続続」「続続続」とでもなるのでしょうか。

 

制作意図

子供達に童謡唱歌を知って欲しい。

最近の小学校では童謡唱歌が歌われていないと聞き、せっかくの良い歌をかるたで覚えて貰おうと考えました。ただ教えようとすると反発がありますが、遊びだと競争心が芽生えるようです。

母から子へ祖母から孫へ

かるたを通じ、親子孫が一緒に遊べる「団欒」の場が広がります。お祖母さんが歌い孫が取るのが夢です。

福祉に優しい

お年寄りは、昔の事は良く覚えており、古い歌をすらすらと3番まで歌ったりしていました。福祉施設等での歌って取るゲームに使えば、ボケの防止・皆との交流にも有効です。

第一集と合わせ100枚で

併せての100枚で競技すると、充実したカルタ会となり、たっぷり歌う事が出来ます。

 

かるたの写真を掲載いたしました。(参考に、前作の「第一作の写真」も載せました。併せての100枚は、我ながら「圧巻」でした。)

ちなみに、第一作は、「なつかしの歌かるた」として、(株)奥野かるた店から印刷版で発売になりましたが、この第ニ集は発売になっていません。今の所、予定は無いようなので、私手造りのかるたと併用でしか100枚取りは出来ません。(印刷で作ってくれる方を捜しています)

次回からはまた、各札の紹介をしてゆきたいと思います。

 

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