東京江戸百景(24) 『柴又帝釈天のはじき猿』

東京江戸百景(24) 『柴又帝釈天のはじき猿』

 

柴又帝釈天は、「男はつらいよ」ですっかり有名になったが、江戸時代からの「庚申待ち信仰」のメッカであった。風情のある門前町で、庚申の日なぞは今でも大層な賑わいだ。以前、「宮澤賢治」の関係(宮沢清六氏達の付属)で帝釈天内を案内していただいた事があった。帝釈天のはっぴを着た方がお茶を運んでこられたのを見て、この方が「佐藤蛾次郎」役なのではと一寸嬉しかった思い出が。ここの参道で昔からの郷土玩具に「はねき猿」が売られている。「草餅」を友人が田舎へのお土産に使うので大量に送って欲しいと云った所、かの有名店では「今日中に食べるのではないと・・」と売ってくれなかった。数件回り、やっと一軒みつけたが、食べてみたら、やはり美味しくなかった。たかが草餅と思っていたが、ちゃんとプライドは大事にしている!と、感心した思い出が。今年も年末・年始、大いに賑わうのでは。近年は、晴れ着の参拝客を、見る機会が減ってしまったが、ここと水天宮が昔の風情が残っているのではと思っている。

 

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