豪徳寺の『まねき猫』① はじめに

豪徳寺の『まねき猫』① はじめに

私が育った世田谷梅ヶ丘の近くには「豪徳寺」があり、よく遊びに行った。隠れん坊・手つなぎ鬼・池での釣りで、招き猫のことは知っていたが興味が無かった。少なくとも『郷土玩具』と云う範疇には無かった。ある時、「日本郷土玩具辞典」(西澤笛畝著1964刊)の中で“豪徳寺の招福猫”を発見し衝撃を受けた。=写真参照[右は現在のもの]私の知っているものとは大違い、味のある『郷土玩具』であった。記事には、「土製の小さくて可愛らしい白の招き猫である。豪徳寺で参拝土産として売られる」と書かれてあった。調べたところでは、大正頃まであったが後継者がおらず今のようなものに代わったらしい。どんなものだったのか情報を知りたく豪徳寺に伺ったところ、「現在のもので充分」と、昔の招き猫には興味が無いようで、追い返されてしまった。

 

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