小浜島スケッチ帳 3
私の小浜スケッチ帳 ②
「この島は水があるので米がとれる。」小浜島の人達は、まず最初に、自分たちの島をこう自慢した。水や電気のあることが当たり前の都会人にとっては驚きの話だった。
村は、島の高台にあり、碁盤の目のように道が通っていた。昔、津波があり海辺の家が流されたので、高台に移ったと聞いたが本当だろうか・・・。村の西側、中程に私達が借りた棚原家があった。
表部屋から庭をながめると赤瓦の家々の奥に黒島らしい島がちょっぴり見えた。
昨年の台風のせいか、ビンロージュの木が痛ましい姿を晒していた。珊瑚の石垣はその時だいぶ崩れたとの事でコンクリートブロックの塀に代えている家が多かった。
残念だと思ったが、この珊瑚は竹富島に引き取られて行ったと聞いて少し安心した。