小浜島スケッチ 12

小浜島スケッチ

格式のありそうな家

何の変化の無い島のようだが、島の中に居ると色々な情報が耳に入って来る。「結い」の組織などの血縁・利害関係。島の歴史にまつわる話等々。よそ者の暇なお節介者には興味をそそる世界だ。兄が民俗学・文化人類学の方に進んだ影響からかフィールドワークよろしく村の研究をしてみようと思い、まず地図を作成、一軒一軒住んでいる人の名前を調べようとした。(ちゃんとした理念の無い思いつきなので、実際は調査らしい事も出来なかったが)

そんな事で地図を作ろうと村中を散策していたら、格式ありそうな家を見つけた。入り口からの目隠しの石塀ががっちりした大きな組石になっていたから「格式有りそう」と思った訳で、このような目隠し塀を付けた家はもう一軒だけだった。正面の母屋・左に隠居棟・その奥に台所・その奥の北西の隅に便所と云うのが多かった。蛇足になるが、昨年久しぶりに小浜島を訪れた時、観光コースの中で「ちゅらさんの家」なる所に連れて行かれた。「ロケに使える一番民家らしい家」という選定だろうが、その家は我が家から3件隣のもう一軒の「格式ある」家だった。

残念な事に、囲い塀の半分がブロック塀になっていた。

写真・・・格式のありそうな家

 

No replies to “小浜島スケッチ 12”